会長挨拶

この度、第28回日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(JPSTSS学会)の会長を務めさせていただくこととなり、2021年9月3日(金)、4日(土)に国立京都国際会館(京都市左京区岩倉)において、開催いたします。
 本学会は脊椎・脊髄の手術手技や手術支援技術に特化した学会です。特に脊椎手術を担当する医師がその科を問わず集合する学会であることが特徴として挙げられます。整形外科、脳外科に関わらず、脊椎疾患患者を治療する日本全国全ての脊椎外科医が集まり、その技術や診断、術後の後療法などを議論する場を提供する、我が国でも稀な学会として広く認識されております。最近のトピックであります成人脊柱変形や人工椎間板、側方侵入椎体間固定などをはじめとする新技術や、従来から広く用いられている手術手技に関する新たなアイデアや工夫なども議論されています。
 今年のテーマは “整形外科と脳外科の未来への融合“ (Fusion for Future)とさせていただきました。現在でも整形外科は整形外科の脊椎に関する学会を有し、脳外科は脳外科として独自の脊椎に関する学会を開催している現状があり、お互いに直接情報交換をしてもなかなか議論がかみ合わない場面もあるのが実情かと存じます。しかし、整形外科医には変形矯正などの得意分野があり、また、脳外科にもこれに勝るとも劣らない腫瘍や血管疾患に対する顕微鏡を用いた高度な技術を有しております。近年、脊椎外科の技術的進歩は著しく発展してきております現状の中で、お互いの知識や技術の交流を一層進めて行き、その融合の中に、また新たな技術の芽生えや既存技術の成熟を図るべき時期に来ていると強く感じております。この第28回JPSTSS学会において垣根を越えた議論を誘導し、将来の融合によるめざましい脊椎外科の発展につなげて行ければと祈念しております。
 折しも、日本におけるオリンピック・パラリンピック開催が1年延期され、本学会の開催日はまだオリンピック開催期間であり交通や宿泊などの混雑が予想されます上に、コロナ禍の状況も予測不能な事態にもなっておりますが、いかなる事態にも対応出来るよう教室を挙げて準備にかかる所存です。
 学会への多数の演題応募をお願いしますとともに、ぜひ多数の方々に京都に足をお運びいただきますようお願い申し上げます。多くの皆様のご参加、ご登録をお待ちしております。

第28回日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(JPSTSS学会)学術集会
会長 : 齋藤 貴徳(関西医科大学整形外科学講座 主任教授)
副会長 : 高見 俊宏(大阪医科薬科大学 外科学講座 脳神経外科学 特務教授)