JPSTSS 一般社団法人 日本脊椎・脊髄手術手技学会

ENGLISH
Past
第31回(2024年度) 第30回(2023年度) 第29回(2022年度) 第28回(2021年度)
第27回(2020年度) 第26回(2019年度) 第25回(2018年度) 第24回(2017年度)
第23回(2016年度) 第22回(2015年度) 第21回(2014年度) 第20回(2013年度)
第19回(2012年度) 第18回(2011年度) 第17回(2010年度) 第16回(2009年度)
第15回(2008年度) 第14回(2007年度) 第13回(2006年度) 第12回(2005年度)
第11回(2004年度) 第10回(2003年度) 第9回(2002年度) 第8回(2001年度)
第7回(2000年度) 第6回(1999年度) 第5回(1998年度) 第4回(1997年度)
第3回(1996年度) 第2回(1995年度) 第1回(1994年度)  
第31回 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(JPSTSS学術集会)
会 長 竹下 克志 (自治医科大学 整形外科学教室)
副会長 黒川 龍 (獨協医科大学病院 脳神経外科)
古閑 比佐志 (岩井FESSクリニック院長)
会 期 2024年(令和6年)10月11日(金)・12日(土)
テーマ 脊椎脊髄手術の未来を拓く
Pioneering the Future of Spinal and Spinal Cord Surgery
会 場 ライトキューブ宇都宮
〒321-0969 栃木県宇都宮市宮みらい1-20 【アクセスMAP】
プログラム委員 古閑 比佐志 (岩井FESSクリニック院長)
重松 英樹(奈良県立医科大学 整形外科)
森 幹士(滋賀医科大学 整形外科)
学会賞受賞者
詳細ページ

TOPに戻る

2022年度理事長ご挨拶

JPSTSS学会統合本部 理事料 熊野 潔

 明けましておめでとうございます。
 2022年はCOVID-19パンデミックに全世界が振り回されながらもワクチンの開発と広く世界に実施されることによって少しづつ明るい展望が見えてきました。一方ロシアによる突然のウクライナへの軍事的侵攻はコロナ以上に深刻な政治的経済的な混乱を引き起こし2023年の年頭においても世界の先行きは全く見通せなくなりました。その影響は医学の世界ひいては医療の世界に多大の不確実性を伴って及んでいます。
 2021年から2022年の春先まではすべての学術集会はオンライン形式であったものが2022年の後半には徐々にハイブリッド形式へと移行しながらフル対面形式の学術集会へと移行してきました。2020年の第27回幕張JPSTSS学会はフルオンライン形式で実施され、2021年の第28回の京都JPSTSS学会はハイブリッド形式の学会開催となり、2022年の第29回大分別府の学術集会は一部の企画を除いてフルの対面形式で実行されました。医学系の学術集会開催にとって激動の時代であったと思います。
 この激動期の20219月~2023年3月に渡ってテレ手術見学教育研修プログラム(Tele Observing Surgery Program)略称TeleOSprogramの企画を立ち上げ実施しました。当学会で長らく行ってきたPedicle Screwing から始まったJPSTSS実習セミナーのコロナ時代のversionであると考えて企画実行いたしました。しかし最近テレ手術見学プログラムを立ち上げるにあたって作成したITプログラムの中に重大な不具合が生じてきたことが判明しました。どう対処すべきか重大な局面に差し掛かっていますが時間をかけて解決したいと思います。
 これまで当学会は三原則、1)個人主体の学会参加、2)整形外科と脳神経外科の集学、3)世界と同時進行を掲げて組織を運営してきました。しかし働き方や行動パターンがドラスチックに変わってきたポストコロナ時代に適応するにあたって当学会の組織の再構築が必要と考えるに至りました。具体的な方法の一つは当学会の組織特に人事を流動的にするために組織を法人化することが必要と考えています。来年には法人化した姿で出発できると確信しています。
 そしてこの組織の再構築に当たって個人であるすべての会員が一つのスピリットを共有する必要があると考えています。それは何か。Appleを創始した天才スティーブンジョブスがスタンフォード大学の卒業式で若者たちへの檄として述べたと言葉【Stay hungry Stay foolish】にあやかりたい。過去3年にわたるコロナ禍のもとでワクチン一つ開発出来なかった我が国の医学の力を謙虚に受け止めて我が学会は【世界に学び】【Learn from the world】を基本姿勢としたい。日本語の言葉の障壁の井の中で互いに評価し合う空気を排除することです。そして天才スティーブンジョブスがイノベーションを追及して止まなかったスピリット【イノベーションを追及】【Keep innovative】にあこがれたい。
 2023年9月の第30周年記念JPSTSS学術集会に向けて

JPSTSS学会統合本部
理事長  熊野 潔

理事長 略歴

学歴

1963 東京大学医学部卒業
1965-1971 N.Y. Albany medical centerにてinternship &orthopedic residency.
1971 Diplomate of American Board of Orthopedic Surgery 認定
1977-1982 東京大学整形外科講師
1982-2001 関東労災病院整形外科部長
2003-2008 フジ虎ノ門整形外科病院長
2008-現在 品川志匠会病院脊椎顧問

学会長歴

1980 第13回日本側弯症研究会会長
1994 第1回脊椎・脊髄神経手術手技研究会会長
1995 第2回脊椎・脊髄神経手術手技研究会会長
2000 第7回日本脊椎・脊髄神経手術手技学会会長

TOPに戻る

第30周年記念 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(JPSTSS学術集会)
会 長 渡邉 健一 (関東労災病院 整形外科・脊椎外科 部長)
副会長 尾原 裕康(順天堂大学 脊椎脊髄センター センター長)
会 期 2023年(令和5年)9月15日(金)・16日(土)
テーマ -時を繋ぐ・技術を繋ぐ-
Linking the times, Connecting the technologies
手術手技の継承と革新を
Keep inherited, Keep innovative
会 場 ステーションコンファレンス東京 (JR東京駅日本橋口直結)
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー4~6F 【グーグルMAP】
特別講演
●佐野茂夫先生(元三楽病院、本学会元理事)
“手術手技開発への挑戦と頓挫:次世代への伝承を願って”
●出沢明先生(出沢明PEDクリニック)
“全内視鏡脊椎手術(FESS)の 技を磨く”
●安部洋一郎先生(NTT関東 ペインクリニック科)
“神経障害性疼痛に対するインターベンショナル治療”
●竹下 克志先生(次期会長 自治医科大学 整形外科)
“温故知新 −側弯症の歴史を振り返り、治療の行く先を考える−”
シンポジウム
❶A企画:時を繋ぐ技術を繋ぐ Keep inherited, Keep innovative
:その術式のレジェンド・継承者・革新者
・どうする腰椎前方!
・どうする腰椎前弯形成!
・椎間孔・外部狭窄の診断・治療
❷B企画:時を繋ぐ技術を繋ぐ Keep inherited, Keep innovative 
:繋ぐべき脊椎手術手技
1.脊椎前方手術:上位頸椎・上位胸椎・胸腰移行部・腰椎・腰仙椎L5/S
2.どうする頭蓋頸椎移行部手術!
3.頚椎前方手術・後方手術
4.脊椎骨切り術 PSO VCR・腰仙椎固定
5.TES・胸椎OPLL前方手術・後方手術
6.どうする腫瘍摘出!
❸C企画:時を繋ぐ技術を繋ぐ Keep inherited, Keep innovative 
:その他
・頸椎椎弓形成術の今(頸椎椎弓形成術はいらない?)
・どうする脊椎手術の合併症(血管損傷と出血)
・Full-endoscopic spine surgery(FESS)
Debate
  1. ①成人脊柱変形手術 その問題点
  2. ②骨粗鬆症性椎体骨折に対するinstrumentation
    :どの程度の前方支柱が必要か(中下位腰椎を中心に)
  3. ③LLIF‐indirect decompressionの適応とその限界
  4. ④腰部脊柱管狭窄症に対する除圧術  顕微鏡vs内視鏡 VS 外視鏡
主 題
  • ・手術手技:私のこだわり・工夫・アイデア
  • ・脊椎手術による各種合併症対策
  • ・難治症例への挑戦
  • ・脊椎新技術(手術支援手技・機器含め、新しい手術インプラントの使用経験など)
  • ・私の経験したこの1例
  • ・どうする成人脊柱変形!(中長期成績・ short fusion・合併症対策など)
  • ・どうする骨粗鬆症性椎体骨折!
    (Instrumentation/アライメント矯正程度/前方支柱再建法など)
  • ・どうする腰椎前彎形成!(3椎間まで)
  • ・どうする腫瘍摘出!
    (頸椎椎骨動脈や他の重要臓器近傍の腫瘍に対しての対策も含めて)
Introduction to the IODP2023 Introduction to the Symposium of"Surgical management of Dropped head syndrome"
国際オンライン討論プログラム2023(IODP2023) タイトル:首下がり症候群に対する手術的治療戦略
(Surgical strategy of Dropped Head Syndrome)
座長:
  1. 1.中尾祐介先生、三楽病院
  2. 2.熊野洋先生、東京山手メディカルセンター
日本演者:
  1. 1.宮本裕史先生,神戸労災病院
  2. 2.光山哲滝先生、品川志匠会病院
海外演者:
  1. 1.Dr. Pedro Berjano, Galeazzi Hosp., Milano, Italy
  2. 2.Dr. Dominique Vardon, Medipole Hosp., Toulouse, France,
同時通訳者:
  1. 壁谷美香
学会賞 第30回学会賞受賞者一覧
論文賞:
  • ●最優秀賞 20万円
  • ●優秀賞 10万円
  • ●ヤングベストペーパー賞 15万円
ベストプレゼンテーション賞:
(座長の点数、および聴講者のスマホアプリでの点数と合計)
主題, 一般演題(口演), ポスターの各部門
最優秀プレゼンテーション1名、優秀プレゼンテーション1名
  • ●最優秀プレゼンテーション賞10万円
  • ●優秀プレゼンテーション賞5万円
詳細ページ

TOPに戻る

第29回 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(JPSTSS学術集会)
会 長 大田 秀樹 (大分整形外科病院 院長)
副会長 内門 久明(うちかど脳神経外科クリニック 院長)
会 期 2022年(令和4年)9月2日(金)・3日(土)
テーマ 湯ったり背骨の話をしませんか
会 場 別府国際コンベンションセンター B-Con Plaza
〒874-0828 大分県別府市山の手町12-1 【グーグルMAP】
学会賞
  • 【 2022年度学会賞受賞者一覧(pdf)】
  • 【 2022年度学会賞 】
  • ●最優秀ベストペーパー賞 25万円
  • ●優秀ベストペーパー賞 15万円
  • ●ヤングベストペーパー賞 20万円
  • ●ベストプレゼンテーション 5万円(一般口演とポスター発表から12名を選出)
海外招待講演者ディベート 【国際オンライン討論プログラム2022】
  • ■座 長:佐野 茂夫 & 中尾 祐介
  • ■講演者:佐野 茂夫(三楽病院/東京)
  • ■海外招待討論者&本邦討論者:
    1. 1)Dr.Dominique A. Rothenfluh:Consultant spinal surgeon, Oxford University, UK
      中尾 祐介(三楽病院/東京)
    2. 2)Dr.Martin Gerchen:Head of spine surgery, Univ.of Copenhagen,Denmark
      宮本 敬(岐阜市民病院/岐阜)
    3. 3)Dr.Ibrahim Obeid:Spine unit, Bordeaux university hospital, Bordeaux France
      竹本 充(京都市立病院/京都)
    4. 4)Dr.Pedro Berjano:Chair, GSpine4 Galeazzi Spine, IRRCS Istituto Ortopedico
      熊野 洋(JCHO東京山手病院/東京)
      【詳しくはこちらから(pdf)】

TOPに戻る

2021年JPSTSS URLのリニューワルのご挨拶

 COVID-19パンデミックの第5波が悪化進行の中JPSTSS学会は将来の学会の在り方の一つとしてURLのリニューワルを実行いたしました。

リニューワルの特徴
【1】情報量の増大:動画システムVimeoとZoomの導入
【2】マイページの新設
【3】スマフォに対応したデザイン
【4】学術集会URLと学会URLの一体化
【5】テレ手術見学教育研修プログラムTeleOSprogramの新設

 特にTeleOSprogramの新設はコロナ禍で変革しつつある情報社会と社会生活の在り方ひいてはそれに対応する学術集会の未来を見据えて企画いたしました。
 このコロナ時代の学会でWebメディアを通じてもっとも多用されると思われる発表計式は手術の詳細をドキュメントする映像放映に勝るものはないと考えております。この考えに乗っ取り動画を中心としたmedical library をJPSTSS学会のURLに構築していきたいと考えております。その構築のために手術手技の教育研修プログラムとしてテレ手術見学教育研修プログラム(Tele Observing Surgery Program)略称テレ手術見学またはTele OS programを立ち上げました。
 当学会で長らく行ってきたPedicle Screwing から始まったJPSTSS実習セミナーのコロナ時代のversionであると考えて下さい。整形外科医spine surgeonからも脳神経外科医spine surgeonからもその技術を学ぶことによって当学会の三原則の一つ:整形外科医と脳神経外科医のSpine surgeryの集学に貢献するものと信じます。
 2021年の第28回JPSTSS学会の当学会独自のフルハイブリッド学会形式で斎藤貴徳会長のもと京都国際会館で開催いたします。
 皆様の熱いご関心とご支援とご協力をお願い申し上げます。
 2023年9月の第30周年記念JPSTSS学術集会に向けて

2021年8月吉日

JPSTSS学会統合本部
理事長  熊野 潔
副理事長兼財務理事  佐野 茂夫
統合本部補佐  山崎 隆志
常務理事  山崎 昭義

TOPに戻る

第28回 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(JPSTSS学術集会)2021.05.01 新型コロナ第4波禍中の医療関係者会員の皆様へのエール(PDF)
会 長 齋藤 貴徳 (関西医科大学整形外科学講座 主任教授)
副会長 高見 俊宏(大阪医科薬科大学外科学講座 脳神経外科学 特務教授)
会 期 2021年(令和3年)9月3日(金)・4日(土)
テーマ 【Fusion for Future】【未来への融合】
会 場 京都国際会館 ICCKyoto
〒606-0001京都市左京区岩倉大鷺町422番地 【グーグルMAP】
演題受付 2021年2月15日(月)〜 6月30日(水)正午
シンポジウム
  • ◎難治性OPLLの⼿術療法
  • ◎⾮特異的腰痛の⼿術療法
  • ◎成⼈脊柱変形⼿術における私の⼯夫
    術式選択、矯正⽅法から合併症対策まで-
  • ◎Legend が経験した教訓的な1例
  • ◎脊髄腫瘍(髄内)―軽症あるいは無症候性に対する⼿術⽅針
    脊髄腫瘍(髄内・髄外)―再発例に対する⼿術⽅針
  • ◎他科や関連分野とのclinical fusion
Debate
  1. 1.腰椎変性疾患に対する固定術-TLIF/PILF vs LLIF-
  2. 2.整形外科 vs 脳外科 LSCS/CSM に対する⼿術⽅針
主 題
  • ・成⼈脊柱変形に対するshort fusion(short fusionの適応、⾻盤アンカーの適応等)
  • ・成⼈脊柱変形に対する合併症対策
  • ・⼿術⽀援機器(O-arm. Pheno.VR,vendini..)
  • ・LIF 後のrevision surgery
  • ・出⾎対策
  • ・最適なTLIF/PLIF cage の選択
  • ・本学会でしか話せない、私の⼯夫
  • ・難治症例への挑戦
  • ・新たな診断学(AI、脊磁計等)
  • ・OVF の⼿術戦略
  • ・TSCP
  • ・モニタリング(医師、検査技師)脊椎⼿術における取り組み/⼯夫
  • ・若⼿脊椎外科医向け主題
    教訓的⼀例
    脊椎⼿術を始めるにあたって
  • ・コメディカル向け主題
    PT:歩⾏解析・脊椎⼿術におけるリハビリの⼯夫
    NS:脊椎⼿術における看護師の取り組み/⼯夫
ビデオsession
  • ◎こだわりの1 椎間MIS-TLIF
     (approach、前弯形成の⼯夫、⾻癒合率を高める工夫、cage 選択除圧⽅法)
  • ◎こだわりのLIF
    (被爆軽減、thigh symptom 対策、出⾎対策、⾻癒合率を高める工夫、⼿術時間短縮)
  • ◎こだわりの除圧(MEL、MILD、MUD)
  • ◎こだわりの脊柱変形矯正⼿術
  • ◎難治性脊髄空洞症(癒着性脊髄くも膜炎)
  • ◎巨⼤脊髄腫瘍/脊髄腫瘍の再発(髄内・髄外)
  • ◎術野展開の⼯夫(頸椎前⽅、上位頸椎、論⽂に掲載できないテクニック)
海外招待講演者
  • LiveWeb lectures :Each 20 min.Videos ( Japanese subtitles) with discussion
  • 【Chair person】: Dr.Shigeo Sano
  • 【Title】: Surgical problems in second operations after the instrumented adult spine
  • 【Over sea guest speakers】:
    1. 1)Dr.Pedro Berjano:Chair, GSpine4 Galeazzi Spine, IRRCS Istituto Ortopedico Galeazzi, Milano
      【Japanese discussers】: Dr.Yusuke Nakao、Dr.Mitsuru Takemoto,
    2. 2)Dr.Ibrahim Obeid :Spine unit, Bordeaux university hospital, Bordeaux
      【Japanese discussers】: Dr.Kei Miyamoto, Dr.Takeshi Umebayashi
    3. 【Dr.I.Obeid&Dr.P.Berjanoの講演内容紹介(pdf)】
学会賞
  • 【 2021年度学会賞受賞者一覧(pdf)】
  • ●最優秀賞 25万円
  • ●優秀賞 15万円
  • ●ヤングベストペーパー賞 20万円
  • ●ベストプレゼンテーション 5万円(一般口演とポスター発表から12名を選出)
詳細ページ

TOPに戻る

理事長 2020年の年頭のごあいさつ

JPSTSS学会統合本部 理事料 熊野 潔

 皆様、明けましておめでとうございます。
年が明けると早速ゴーン事件が発覚し引き続いてイラン問題が勃発して世界を震撼させています。医療の世界では医療の経済性や環境問題や医療の安全性に絡んだ問題が引き続き問われています。そのような世界事情の中でJPSTSS学会を考えてみたいと思います。
 第1回学術集会は27年前1994年に脊椎外科の手術手技研究会として発足して第6回学術集会1999年から日本脊椎・脊髄神経手術手技学会と改称しました。日米の側彎症学会がHarrington instrumentationの開発発展とともに発足したように当学会はpedicle screwing surgeryの開発発展と時を同じくして発足して今日に至っています。
 発足当時より三原則1.個人主体の参加2.整形外科と脳神経外科の集学3.世界同時進行を掲げてきました。会員は700余名で80%が整形外科医で20%が脳神経外科医です。
 原則1の個人主体の参加とは日本独特の大学医局制度をバックにしたり、あるいは大きな病院施設組織をバックにした参加でなく、学術集会会長もそれら組織をバックにしなくても務められる学会組織であることを意味しています。例えば開業医であっても本人以外手助けする人がいなくとも学術集会開催運営が可能であります。過去に二人の学術会長がそうであった実績があります。この学会では一般病院の私的公的を問わず部長が学術会長となることは容易な案件です。ここは他の脊椎外科関係の学会とは明確な違いであると認識しています。原則2は結構複雑であると実感しています。欧米特に米国では二者は混然と混じって脊椎外科医spine surgeonとなっています。一方わが国では両者の融合の進行は遅々たるものであると思われます。それは両者が一緒に共同作業することはまれで脳神経外科医にとって新しい技術であるspinal instrumentationを学ぶ機会が少ないからです。日本の医局制度によって両者の交流が制限されるからだと思います。これを打破するためにこの学会の存在意義が大いにあるのだと考えられます。一方両者の所属学会は整形外科系と脳神経外科系に明確に分かれているので欧米と異なり日本では互いの情報の交流が極めてまれです。整形外科医が脳神経外科spine surgeryの最新情報を得るには欧米のspine surgeryの学会に出かけていくしかありません。当学会の存在意義は日本にいながらにして両者の最新情報が得られるということにあると思います。原則3の世界同時進行は非常に重要な本学会のタスクで毎年多数の欧米から講師を招待してきました。アジアとの交流も必要であると十分に認識していますが現段階では包容力のある他学会にお任せしたいと考えています。他方刻々と急速に変わりつつある極東アジアからの情報は当学会の実質的なパートナーである関連企業から適時導入されていると認識しています。
 以上振り返ってみて三つの原則は十分に守られ、十分その効果は実現されてきていると考えています。2017年に新組織図を発足しました。初心の志を忘れないでlegacyの継続とfinancial stability を得る目的で統合本部中心の組織を形成しました。その結果としてfinancial stabilityは相当程度の効果は得られましたが学会のgovernanceについてはいまだ安定的な方策は得られていないと考えられます。この学会は(学術学会)-(会長・会員)-(企業)の三方良しの精神でgovernanceしてきましたが、今後10年を見据えてもこの精神は持続していきたいと考えておりますので、オリンピックイヤーの学会の在りかたについて新しい提案を提供したいと考えています。

JPSTSS学会統合本部
理事長  熊野 潔

第27回 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(JPSTSS学術集会)
日 時 2020年10月2日(金)・3日(土)
会 長 久保田 基夫 (亀田総合病院 脊椎脊髄外科 部長)
コンセプト 基礎に帰る、明日を読む
主題
  1. 1. 脊椎バランスを考える
    • 座長: 福田 健太郎/戸川 大輔
    • S1-1 古高 慎司
    • S1-2 磯貝 宜広
    • S1-3 中野 敦之
    • S1-4 侭田 敏且
    • S1-5 福田 健太郎
  2. 2. 生体素材と基礎と臨床
    • 座長: 侭田 敏且/髙見 俊宏
    • S2-1 河野 仁
    • S2-2 侭田 敏且
    • S2-3 藤城 高志
    • S2-4 町野 正明
    • S2-5 相庭 温臣
    • S2-6 中島 康博
    • S2-7 米井 数基
  3. 3. 骨粗鬆症社会とどう向き合うか
    • 座長: 今釜 史郎/髙橋 淳
    • S3-1 齊藤 敏樹
    • S3-2 河村 直洋
    • S3-3 竹林 研人
    • S3-4 田中 雅人
    • S3-5 大友 望
    • S3-6 大和 雄
    • S3-7 上田 茂雄
    • S3-8 金山 修一
  4. 4. 疼痛メカニズムと治療
    • 座長: 谷口 真/松平 浩
    • S4-1 粟飯原 孝人
    • S4-2 清水 曉
    • S4-3 野中 康臣
    • S4-4 上利 崇
    • S4-5 高井 敬介
    • S4-6 遠藤 俊毅
  5. 5. 脊椎内視鏡手術:FED の導入から応用まで
    • 座長: 西良 浩一/尾原 裕康
    • S5-1 古閑 比佐志
    • S5-2 北浜 義博
    • S5-3 内門 久明
    • S5-4 山屋 誠司
    • S5-5 木島 和也
    • S5-6 八木 清
    • S5-7 Jiao-Chiao YANG
学会賞
詳細ページ

TOPに戻る

第26回 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(JPSTSS学術集会)
日 時 2019年(令和元年) 9月6日(金)~7日(土)
会 場 大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
会 長 根尾 昌志 (大阪医科大学生体管理再建医学講座 整形外科学 教授)
コンセプト 「ひらめき! -技術を進める力-」
主題
  1. 1. Technical Tips(診断・手術のコツ)
  2. 2. 脊椎・脊髄外科の新技術
  3. 3. 成人脊柱変形
  4. 4. 脊椎・脊髄腫瘍
  5. 5. キアリ奇形と脊髄空洞症
シンポジウム テーマ・座長・シンポジスト(pdf)
学会賞
詳細ページ

TOPに戻る

第25回 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(JPSTSS学術集会)
日 時 2018年(平成30年) 9月14日(金)~15日(土)
会 場 シェーンバッハ・サボー
会 長 谷口 真(東京都立神経病院 脳神経外科)
コンセプト 「融合」
主題
  1. 1. 成人脊柱変形の治療 (一部演者指定)
  2. 2. 困難な症例への挑戦 (骨粗鬆症・パーキンソン病に伴う脊柱変形・感染合併他)(症例事前提示(pdf) 発表者公募※応募するにあたってのQアンドA(pdf)
  3. 3. 低侵襲手術の光と影
  4. 4. 合併症 私の対処法
ベストペーパー
ベストプレゼンテーション賞
  • Best Paper 賞(賞金40万円と海外学会参加報告)
    「C5麻痺に対する予防的椎間孔拡大術を併用した頸椎椎弓形成術における危険因子の検討」
    和泉 智博(いずみともひろ)先生 新潟中央病院
  • Young Best Paper賞(賞金20万円)
    「高齢検診者における側弯の進行と健康関連QOLとの関係(TOEIstudy)」
    後迫 宏紀(うしろざこひろき)先生 浜松医科大学整形外科
  • Best Presentation賞(賞金10万円)
    「脊髄硬膜動静脈ろうの診断の遅れと転帰」
    高井 敬介(たかいけいすけ)先生 都立神経病院脳神経外科
  • Best Poster賞 金賞(賞金10万円)
    「単椎間腰椎椎体固定術において局所前弯獲得は術後隣接椎間障害を減少させるか?」
    金城 純人(きんじょうすみと)先生 新潟中央病院整形外科
  • Best Poster賞 銀賞(賞金5万円)
    「第7頸椎椎弓根スクリュー折損の検討」
    宮本 敬(みやもとけい)先生 岐阜市民病院 整形外科
  • Best Poster賞 銀賞(賞金5万円)
    「多施設前向き手術部位感染(SSI)サーベランスの手法を用いた成人脊椎後方固定術における深部SSIリスクファクターの検討」
    荻原 哲(おぎはらさとし)先生 埼玉医科大学総合医療センター 整形外科
詳細ページ

TOPに戻る

第24回 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(JPSTSS学術集会)
日 時 2017年(平成29年) 9月22日(金)~23日(土)
会 場 朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター(新潟市中央区万代島6番1号)
会 長 山崎 昭義(新潟中央病院長・整形外科 脊椎・脊髄外科センター長)
コンセプト 「Challenge for breakthrough」
主題
  1. 1. 成人脊柱変形手術への挑戦
  2. 2. 低侵襲手術への挑戦
  3. 3. 骨粗鬆症手術への挑戦 
  4. 4. 脊椎脊髄外傷手術への挑戦
  5. 5. 感染症手術への挑戦
  6. 6. 腫瘍 (脊椎、脊髄) への挑戦
  7. 7. 新たな技術と工夫
  8. 8. 手術支援
  9. 9. 合併症(神経、血管、その他)対策
 
  • ビデオ手術手技演題
  • 一般演題
  • ポスター発表演題
  • 海外招待講演
ベストペーパー
ベストプレゼンテーション賞
  • ベストペーパー賞(賞金40万円と海外学会参加報告)
    「Surgical Strategy and Retrospective Analysis of Staged Posterior Osteotomy for Adult Spinal Deformity」
    佐藤 雄亮先生 (東京大学医学部整形外科,東京都、文京区)
  • ベストヤング賞(賞金20万円)
    「固定術を併用しない環椎後弓切除術において術後に環軸関節の不安定性は増悪するか」
    劉 正夫先生 (神戸労災整形外科, 兵庫県、神戸市)
  • ベストプレゼンテーション賞(賞金10万円)
    「経腸骨進入法による腰椎側方椎体間固定術(LLIF)の手術手技」
    木下 知明 先生 習志野第一病院 整形外科
  • ポスター金賞(賞金10万円)
    「ソノペットによる硬・軟組織に対する摩擦熱-豚脊椎脊髄を使用したベンチテスト-」
    福田 恵介先生 (仙台東脳神経外科病院 整形外科 仙台市)
  • ポスター銀賞(賞金5万円)
    「当科における手術部位感染(SSI)サーベランスの手法を用いた脊椎手術SSIリスクファクターの検討」
    佐藤 慧先生(埼玉医科大学総合医療センター 整形外科、川越市)
詳細ページ

TOPに戻る

第23回 日本脊椎・脊髄神経手術手技学会(JPSTSS学術集会)
日 時 2016年(平成28年) 9月16日(金)~17日(土)
会 場 札幌プリンスホテル 国際館パミール)
会 長 小柳 泉(北海道脳神経外科記念病院 院長)
コンセプト 「脊椎・脊髄神経手術を極める」
主題
  1. 1. 顕微鏡手術を極める
  2. 2. 低侵襲手術を極める
  3. 3. 脊柱変形の手術を極める
  4. 4. 脊椎脊髄外傷手術の工夫と革新
  5. 5. 脊椎変性疾患手術の工夫と革新
  6. 6. 末梢神経からみた脊椎脊髄疾患
  7. 7. 新たな技術と手術支援
  8. 8. 合併症・続発症を克服する
ベストペーパー
ベストプレゼンテーション賞

第23回JPSTSS学会 2016年の発表に対する

  • ベストプレゼンテーション賞
    「脊椎骨化病変に対する骨化巣摘出手技」
    原 政人 先生(稲沢市民病院 脳神経外科, 愛知県 稲沢市)
  • ポスター金賞
    「経皮的椎弓根螺子を安全に挿入するためのNeedle slider の開発と使用経験」
    上田 茂雄 先生 (交野病院 信愛会脊椎脊髄センタ—, 大阪府 交野市)
  • ポスター銀賞
    「XLIFのケージ設置位置及びケージの高さが固定椎間に与える影響」
    村本 明生 先生 (刈谷豊田総合病院 脊椎外科, 愛知県 刈谷市)

JSR Vol.7 No.7 2016 の論文に対する

  • ベストペーパー賞
    「D-dimerと可用性フィブリンモノマー複合体の組み合わせによる腰椎疾患の周術期における静脈血栓塞栓症の検索方法」
    伊室 貴 先生 (厚木市立病院 整形外科, 神奈川県 厚木市)
  • ヤングベストペーパー賞
    「脊柱変形を伴う腰部脊柱管狭窄症における後方除圧術後の脊柱アライメント変化」
    新妻 学 先生 (日赤医療センター 脊椎整形外科, 東京都 渋谷区)
詳細ページ

TOPに戻る

ページトップへ戻る